IT資格について
IT資格の取得

IT資格の取得により、企業などに対してITに関するスキルや知識の証明をすることができます。これによりIT業界をはじめとした就職や転職を有利に進めることができる可能性が生まれます。さらに、資格取得による手当や報奨金を受け取ることができる企業も存在します。キャリアアップや昇給の有効な一手と言えるでしょう。
IT資格の種別
IT資格は主に3種類に大別されます。
国家資格 | 国の法律に基づいてスキル評価する資格 |
ベンダー資格 | 企業やベンダー(メーカー)が主催する資格 |
民間資格 | 民間団体や企業が任意に認定する資格 |
IT国家資格について
IT国家資格の種類と難易度

上図は、IT国家資格(略称)とその難易度をまとめたものです。一般的な社会人が目指す国家資格は、14種類存在します。
これらは独立行政法人「情報処理推進機構(IPA)」により執り行われ、いずれも経済産業省が「情報処理の促進に関する法律」に基づいて、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定水準以上であることを認定する国家資格となります。
難易度を考慮すると、「ITパスポート ▷ 基本情報技術者試験 ▷ 応用情報技術者試験」という順序で受験するのが望ましいでしょう。
各資格の基準と対象について
各資格の正式名称とその基準ならびに対象をまとめたものが下表です。
Lv.4資格の緑字はマネージャー向け、青字は実務者向けです。
Lv.1 | ITパスポート試験 | 情報技術の最低限の 基礎知識を有する | すべての社会人 |
Lv.2 | 基本情報技術者試験 | 上位者の指導下で、 要求された作業を 担当できる | IT業界で基礎的な知識とスキルを 用いて働く者 |
Lv.2 | 情報セキュリティマネジメント試験 | 上位者の指導下で、 要求された作業を 担当できる | IT業界で基礎的な知識とスキルを 用いて働く者 |
LV.3 | 応用情報技術者試験 | 要求された作業を 独力で遂行できる | IT業界で応用的な知識とスキルを 用いて働く者 |
Lv.4 | ITストラテジスト試験 | 独力で業務課題の 発見と解決を リードできる | 情報システムの構築と運用を担うための 高度な知識とスキルを必要とするIT技術者 |
Lv.4 | ITサービスマネージャ試験 | 独力で業務課題の 発見と解決を リードできる | 情報システムの構築と運用を担うための 高度な知識とスキルを必要とするIT技術者 |
Lv.4 | プロジェクトマネージャ試験 | 独力で業務課題の 発見と解決を リードできる | 情報システムの構築と運用を担うための 高度な知識とスキルを必要とするIT技術者 |
Lv.4 | システム監査技術者試験 | 独力で業務課題の 発見と解決を リードできる | 情報システムの構築と運用を担うための 高度な知識とスキルを必要とするIT技術者 |
Lv.4 | 情報処理安全確保支援士試験 | 独力で業務課題の 発見と解決を リードできる | 情報システムの構築と運用を担うための 高度な知識とスキルを必要とするIT技術者 |
Lv.4 | エンベデッドシステムスペシャリスト試験 | 独力で業務課題の 発見と解決を リードできる | 情報システムの構築と運用を担うための 高度な知識とスキルを必要とするIT技術者 |
Lv.4 | システムアーキテクト試験 | 独力で業務課題の 発見と解決を リードできる | 情報システムの構築と運用を担うための 高度な知識とスキルを必要とするIT技術者 |
Lv.4 | データベーススペシャリスト試験 | 独力で業務課題の 発見と解決を リードできる | 情報システムの構築と運用を担うための 高度な知識とスキルを必要とするIT技術者 |
Lv.4 | ネットワークスペシャリスト試験 | 独力で業務課題の 発見と解決を リードできる | 情報システムの構築と運用を担うための 高度な知識とスキルを必要とするIT技術者 |
Lv.4 | 情報セキュリティスペシャリスト試験 | 独力で業務課題の 発見と解決を リードできる | 情報システムの構築と運用を担うための 高度な知識とスキルを必要とするIT技術者 |
まとめ

◾️IT資格の取得により、キャリアアップや昇給の可能性が広がる
◾️IT資格には、「国家資格」「ベンダー資格」「民間資格」の3種類がある
◾️IT国家資格は14種類ある
◾️推奨受験順序は、「ITパスポート ▷ 基本情報技術者試験 ▷ 応用情報技術者試験」
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