NISAを知ろう、NISAを利用しよう!

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NISAについて

NISAとは

少額投資をする人のために、2014年1月からスタートした「少額投資非課税制度」のことです。
イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルとしていることから、
日本版ISAとして「NISA(Nippon Individual Savings Account)[ニーサ]」と名付けられました。

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対しては約20%の税金がかかります。
一方、NISA口座で投資した金融商品から得られる利益は非課税となります。ただし、NISA口座で投資できる上限金額は決まっている部分がポイントです。

「規定の上限額まで、運用益(売却益・配当/分配金)が非課税」である制度が、「NISA」です。

NISAの歴史

NISA種別開始年月
一般NISA     2014年 1月     
ジュニアNISA2016年 4月
     つみたてNISA     2018年 1月
新NISA2024年 1月
NISAは、2014年1月に制度を開始し、2016年4月には「ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)」が、2018年1月には「つみたてNISA」がスタートし、2024年1月から新制度が開始しました。

新制度の概要

項目つみたて投資枠成長投資枠
非課税保有期間無制限無制限
制度(口座開設期間)恒久化恒久化
年間投資枠120万円240万円
非課税保有限度額(総枠)つみたて投資枠&成長投資枠
合計1800万円
つみたて投資枠&成長投資枠
合計1800万円
※成長投資枠は1200万円まで
投資対象商品長期の積立・分散投資に適した
一定の投資信託
(金融庁による基準を満足)
上場株式・投資信託など
対象年齢18歳以上18歳以上
            【新NISAのポイント】
①非課税保有期間 = 無制限
つみたてNISA=20年間、一般NISA=5年間が、2024年からのNISAでは無期限へ。
非課税保有期間のケアが不要となり、より長期での投資を行いやすくなりました。

②制度(口座開設期間) = 恒久
2023年までのNISAは期限付きの制度でしたが、2024年からのNISAでは制度が恒久化されました。
これにより、長期的な視点での資産形成が可能となっています。

③つみたて投資枠&成長投資枠の併用可能
2024年からのNISAでは、つみたてNISAがつみたて投資枠、一般NISAが成長投資枠に引き継がれ、併用が可能となりました。
例えば、つみたて投資枠で積立投資を継続しながら、成長投資枠で個別銘柄に一括投資するといった運用が可能になっています。

④年間投資枠の拡大[最大360万円]
2024年からのNISAでは、つみたて投資枠がつみたてNISA[年間40万円]の3倍の年間120万円、成長投資枠が一般NISA[年間120万円]の2倍の年間240万円に拡大されたため、併用により投資枠は合計で年間360万円まで拡大しました。

⑤非課税保有限度額(総枠)の新設[最大1800万円]
2024年からのNISAでは、生涯を通じての非課税保有限度額が新設されました。その上限は、1,800万円となっています。
総枠(=つみたて枠+成長投資枠)の上限は1,800万円ですが、その内の成長投資枠は上限1,200万円になります。
また、2023年までのNISA保有額は、2024年からのNISAの非課税保有限度額(総枠)1,800万円の外枠で管理されます。

⑥非課税保有限度額(総枠)の再利用可能
2024年からのNISAでは、商品を売却した場合、翌年以降売却した商品の簿価(取得金額)の分だけ非課税投資枠が復活し、再利用が可能になります。

NISAの利用について

NISAの利用にあたって

NISAの利用には、銀行や証券会社などにNISA口座を開設する必要があります。
また、NISA口座の利用には以下の条件を満たす必要があります。
①日本に住む18歳以上の方(※利用年の1月1日時点で18歳以上である成人の方)
②口座は1人につき1口座のみ
③金融機関の変更は、年単位で実施可能

NISAの開設手順

NISAの利用は以下の手順で可能です。最短で申込当日から取引を開始できます。
①金融機関に口座開設申請(※申請書類+本人確認書類+マイナンバー確認書類が必要です)
②NISA口座開設完了(※税務署にて二重口座でないことを確認)
③NISA口座での取引

金融機関によって、取扱金融商品や各種手数料は異なります。ホームページなどを活用しながら、自分に合った金融機関を選ぶようにしましょう。

まとめ

NISA(ニーサ)とは「少額投資非課税制度」のことで、運用益(売却益・配当/分配金)が非課税となる投資の制度です。
2024年1月にスタートした新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の2種類の枠が設けられ、
年間投資枠は、 つみたて投資枠=120万円、成長投資枠=240万円 が上限であり、
非課税保有限度額(総枠)=1800万円 ※内、成長投資枠=1200万円 です。
NISAの利用には、NISA口座の開設が必要となります。

資産運用をおこなう際は、ぜひNISAの利用を検討してみてください。

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