ポータブルスキルとは
概要
ポータブルスキルとは、業界や職種の枠を超えて活かすことの出来るビジネススキルのことです。
その性質からビジネスの基礎力ともいえるスキルであるため、日々の業務はもちろん、転職市場においても有効です。VUCA(※CHECK参照)と呼ばれる不透明な時代だからこそ、どのような職場でも必要とされるポータブルスキルは大きな注目を集めています。
VUCAとは、「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を取った、物事の不確実性が高く将来予測が困難な状態を指す造語です。

ポータブルスキルの詳細
分類について
対自分力 | 決断力 | 最後までやり切る力 |
対自分力 | 曖昧力 | 不確実で不安定なものを受け入れる力 |
対自分力 | 瞬発力 | 臨機応変かつ集中的にパワーを発揮できる力 |
対自分力 | 冒険力 | 新しいことへ挑戦する力 |
対自分力 | 忍耐力 | 苦しみや辛い状況を耐え抜く力 |
対自分力 | 規律力 | 秩序やルールをもって物事を進める力 |
対自分力 | 持続力 | 長期間継続して物事に取り組む力 |
対自分力 | 慎重力 | 注意深く丁寧に物事を進める力 |
対人力 | 主張力 | 周囲に対して自分の意見を発信する力 |
対人力 | 否定力 | 相手に対して指摘や否定ができる力 |
対人力 | 説得力 | 相手に対して自分の考えを理解・納得させる力 |
対人力 | 統率力 | 集団をまとめる力 |
対人力 | 傾聴力 | 相手の意見や要望に耳を傾ける力 |
対人力 | 受容力 | 相手に共感し受け入れる力 |
対人力 | 支援力 | 相手に気を配り援助やサポートができる力 |
対人力 | 協調力 | 周囲との調和を図りながら物事を進める力 |
対課題力 | 試行力 | 試行錯誤しながら物事を進める力 |
対課題力 | 変革力 | 新しいものを取り入れたり、変えていく力 |
対課題力 | 機動力 | 状況に応じて機転を利かせた判断や行動をする力 |
対課題力 | 発想力 | 固定概念にとらわれず物事を考える力 |
対課題力 | 計画力 | 情報を整理して段取りよく物事を進める力 |
対課題力 | 推進力 | 目的意識を持ってゴールへ押し進める力 |
対課題力 | 確動力 | 計画を着実に実行する力 |
対課題力 | 分析力 | 物事を深く掘り下げ、本質を捉えて考える力 |
上記表の通り、ポータブルスキルは、「対自分力」「対人力」「対課題力」の3種類に大別することができます。さらにそれぞれの力は8つのスキルに分けることができます。
対自分力

「対自分力」は、自身の行動や思考のセルフコントロールをする能力です。
自分でゴール設定をして達成する上で重要なセルフリーダーシップにつながる力によって構成されています。
その構成要素は、「決断力」「曖昧力」「瞬発力」「冒険力」「忍耐力」「規律力」「持続力」「慎重力」の8つです。
対人力

「対人力」は、人とのコミュニケーションを円滑におこなうための能力です。
様々なメンバーと協力して目標達成をする上で重要となる力によって構成されています。
その構成要素は、「主張力」「否定力」「説得力」「統率力」「傾聴力」「受容力」「支援力」「協調力」の8つです。
対課題力

「対課題力」は、課題や仕事を処理・対応するための能力です。
目の前の課題を考え抜き、解決するうえで必要な力によって構成されています。
その構成要素は、「試行力」「変革力」「機動力」「発想力」「計画力」「推進力」「確動力」「分析力」の8つです。
まとめ

今回はポータブルスキルとその分類について紹介しました。
業界や職種の枠を超えて活かすことの出来るポータブルスキルは、日々の業務だけでなく転職市場においても非常に有効であり、VUCAの現代において大きな注目を集めています。
ビジネスパーソンとしての市場価値を高めたい場合は、ポータブルスキルの向上も視野に入れると良いでしょう。
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