ビジネスパーソンに必要な「ポータブルスキル」について

ビジネス

ポータブルスキルとは

概要

ポータブルスキルとは、業界や職種の枠を超えて活かすことの出来るビジネススキルのことです。
その性質からビジネスの基礎力ともいえるスキルであるため、日々の業務はもちろん、転職市場においても有効です。VUCA(※CHECK参照)と呼ばれる不透明な時代だからこそ、どのような職場でも必要とされるポータブルスキルは大きな注目を集めています。

VUCAとは、「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を取った、物事の不確実性が高く将来予測が困難な状態を指す造語です。

出典:https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/sp/contents/column/20230623_vuca.html

ポータブルスキルの詳細

分類について

分類種別         概要
 対自分力  決断力 最後までやり切る力
対自分力曖昧力不確実で不安定なものを受け入れる力
対自分力瞬発力臨機応変かつ集中的にパワーを発揮できる力
対自分力冒険力新しいことへ挑戦する力
対自分力忍耐力苦しみや辛い状況を耐え抜く力
対自分力規律力秩序やルールをもって物事を進める力
対自分力持続力長期間継続して物事に取り組む力
対自分力慎重力注意深く丁寧に物事を進める力
対人力主張力周囲に対して自分の意見を発信する力
対人力否定力相手に対して指摘や否定ができる力
対人力説得力相手に対して自分の考えを理解・納得させる力
対人力統率力集団をまとめる力
対人力傾聴力相手の意見や要望に耳を傾ける力
対人力受容力相手に共感し受け入れる力
対人力支援力相手に気を配り援助やサポートができる力
対人力協調力周囲との調和を図りながら物事を進める力
対課題力試行力試行錯誤しながら物事を進める力
対課題力変革力新しいものを取り入れたり、変えていく力
対課題力機動力状況に応じて機転を利かせた判断や行動をする力
対課題力発想力固定概念にとらわれず物事を考える力
対課題力計画力情報を整理して段取りよく物事を進める力
対課題力推進力目的意識を持ってゴールへ押し進める力
対課題力確動力計画を着実に実行する力
対課題力分析力物事を深く掘り下げ、本質を捉えて考える力
参考:株式会社リンクアンドモチベーション モチベーションエンジニアリング研究所「コロナ時代における若手社員の活躍支援」に関する調査
上記表の通り、ポータブルスキルは、「対自分力」「対人力」「対課題力」の3種類に大別することができます。さらにそれぞれの力は8つのスキルに分けることができます。

対自分力

「対自分力」は、自身の行動や思考のセルフコントロールをする能力です。
自分でゴール設定をして達成する上で重要なセルフリーダーシップにつながる力によって構成されています。
その構成要素は、「決断力」「曖昧力」「瞬発力」「冒険力」「忍耐力」「規律力」「持続力」「慎重力」の8つです。

対人力

「対人力」は、人とのコミュニケーションを円滑におこなうための能力です。
様々なメンバーと協力して目標達成をする上で重要となる力によって構成されています。
その構成要素は、「主張力」「否定力」「説得力」「統率力」「傾聴力」「受容力」「支援力」「協調力」の8つです。

対課題力

「対課題力」は、課題や仕事を処理・対応するための能力です。
目の前の課題を考え抜き、解決するうえで必要な力によって構成されています。
その構成要素は、「試行力」「変革力」「機動力」「発想力」「計画力」「推進力」「確動力」「分析力」の8つです。

まとめ

今回はポータブルスキルとその分類について紹介しました。
業界や職種の枠を超えて活かすことの出来るポータブルスキルは、日々の業務だけでなく転職市場においても非常に有効であり、VUCAの現代において大きな注目を集めています。
ビジネスパーソンとしての市場価値を高めたい場合は、ポータブルスキルの向上も視野に入れると良いでしょう。

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