ワインの五大シャトーとは

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ボルドーワインと格付けについて

ボルドーワインについて

フランスのボルドー地方にて生産されるワインです。
ワインにとって大変恵まれた気候であるボルドーでは、濃厚で力強い果実味タンニンによる渋みを持つブドウ品種「カベルネ・ソーヴィニヨン」を非常に高いクオリティで作ることができます。
この素晴らしい環境で生み出される長期熟成型の重厚な赤ワインは、ワイン業界において「ボルドーワイン」として高い知名度を誇っています。

メドック地区の「格付け」

ボルドー地方のワイン生産者「シャトー」は、メドック地区に61います。
シャトーには、1級〜5級の格付けが存在しており、その最上位である1級には5つのシャトーが位置しています。これを「五大シャトー」と呼びます。

五大シャトーについて

五大シャトー

ボルドー地方・メドック地区の最上位格付け1級となるシャトーは以下の5つです。

<五大シャトーの一覧>
◾️シャトー・ラフィット・ロスチャイルド(Château Lafite-Rothschild)
◾️シャトー・マルゴー(Château Margaux)
◾️シャトー・ラトゥール(Château Latour)
◾️シャトー・オー・ブリオン(Château Haut-Brion)
◾️シャトー・ムートン・ロスチャイルド(Château Mouton-Rothschild)
シャトー・ラフィット・ロスチャイルド
引用:https://www.adv.gr.jp/blog/the-five-chateaus/
一般的に五大シャトーの筆頭格とみなされるシャトー。
ルイ15世の寵愛を受けたポンパドール夫人が、ヴェルサイユ宮殿における晩餐会でワインを登場させたことにより、王室御用達ワインの地位を確立しました。当時ブルゴーニュワインが席巻していたフランス宮廷に、メドック地区のワインの存在を大きく知らしめたワインと言っても過言ではありません。
ワイン愛好家であれば、一度は飲んでみたい最高級の赤ワインです。
シャトー・マルゴー
Chez nous ….
五大シャトーの中でも、最も女性的なワインと評されるシャトー。
ルイ15世に寵愛されたデュ・バリー夫人に愛飲されたことでその名を広く知らしめ、文豪ヘミングウェイにも愛されたワインです。恋愛小説「失楽園」にて、「愛する人と最後に飲むワイン」として登場したことでも有名です。
その優雅で香り高いエレガントな味わいは、これまで多くの人々を魅了してきました。
シャトー・ラトゥール
引用:https://www.adv.gr.jp/blog/the-five-chateaus/
五大シャトーの中でも、最も力強く男性的なワインと評されるシャトー。
1963年にイギリス人に買収された後、設備の一新、発酵後の新樽使用の徹底、樹齢10年以上の木から収穫したブドウを使用する等の厳しい規律を設け、名門の味をよみがえらせました。
豊富なタンニンにより生み出されるその力強い風合いは飲み頃を迎えるまでに時間を要し、15年以上の長い熟成を経て本来の味わいに到達します。
シャトー・オー・ブリオン
引用:https://www.adv.gr.jp/blog/the-five-chateaus/
五大シャトーの中で、唯一「メドック地区以外」のシャトー。グラーブ地区に位置するこのシャトーのワインは、フランスを救ったワインとして有名です。
その歴史はメドック地区以外のシャトーとして唯一格付けに入っている理由を教えてくれます。
時は、ナポレオン戦争にてフランスが敗戦を喫した時代。戦争後の処遇を決する「ウィーン会議」においてフランスは、フランス料理とこのシャトー・オー・ブリオンを振る舞い、その甲斐もあって自国領土をほとんど失わなかったと言われています。
シャトー・ムートン・ロスチャイルド
引用:https://www.adv.gr.jp/blog/the-five-chateaus/
五大シャトーの中で、唯一2級から1級へ昇格したシャトー。ボルドーワインとその格付けの歴史上、1級への昇格はこの一件のみです。
1853年にイギリスの大富豪ロスチャイルド家がシャトーを買収し、1855年に行われたメドック格付けで1級を取ると目されていましたが、予想とは裏腹に2級の格付けとなりました。その後、屈辱に奮起したこのシャトーは、晴れて1973年に念願の1級昇格を果たしました。
ワインのラベル「エチケット」にダリやピカソなどの有名アーティストの絵を使用していることで有名で、「アートラベル」と呼ばれています。

まとめ

引用:https://www.katsuda.com/5chateau.html
1855年の格付け以降、長い間改訂の無い世襲的な階級です。
上の階級よりも下の階級の方が美味しいということも珍しくなく、目安として捉えるのが良いでしょう。
ただその知名度と人々を魅了するワインには、たっぷりのロマンがありますね。素晴らしい機会に恵まれた際は、その深い味わいと歴史をぜひご堪能ください。

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